あなたも気をつけよう 所得税確定申告の失敗事例
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確定申告のご相談を受ける際に、ご相談のタイミングが遅かったり、ご自身で行ってしまったために、税金計算上、損をしてしまっているケースが見受けられます。ここでは、所得税の確定申告の失敗事例をいくつかご紹介しますので、ご自身の申告の際に参考にして頂くか、お早目に当事務所までご相談頂ければと思います。
失敗事例は随時こちらに追加させて頂きます。
失敗1 提出の際に貸借対照表をつけ忘れた…
個人事業主が青色申告の承認を受けることの最大のメリットとして、「青色申告特別控除」というものがあります。最高で65万円の控除が受けられるのですが、要件をみたさないと10万円の控除額となってしまうケースがあります。
ご相談頂いた方は、しっかりと複式簿記による帳簿作成をしていたのですが、いざ提出という時に貸借対照表をつけ忘れてしまい、それに気づいたのが、3月15日の確定申告期限後ということでした。
青色申告特別控除については、メリットが大きい分、要件については厳格となっています。最高額である65万円の控除を受けるためには、貸借対照表をつけることと、提出を期限内に行うことの2つは必ず守らなければなりません。
期限内でのご相談でしたら対応も可能でしたが、今回は期限後でしたので修正申告せざるをえませんでした。青色申告特別控除額を65万円で計算されたものを10万円で計算し直し、65万円-10万円=55万円にかかる税額を納めて頂くこととなりました。
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